【ミッドナイトスワン】ずっっと書きたかったレビューを書く。
はじめまして。もあです。
普段は、コスメとか美容とかが人並みに好きだけど何にも続かないズボラ女子です。
人妻です。アラサーです。
普段自分から映画なんて観に行かないし、そもそも一人で行くなんて初めての経験で自分で自分の中に何が起こったのかわからなかったんですが、
「ミッドナイトスワン」
観に行ってきたのでレビュー書きます。
そのためにブログ始めてみました。
まずテレビCMで見かけました。その瞬間、切ないBGMと、トランスジェンダーを演じる草なぎ剛(凪沙)さんの哀愁のある眼差しに釘付けに。
次に流れる服部樹咲さん演じる一果のバレエの美しさに見惚れたときにはもう、
これは一人で観に行かなければ!と、
次の休みの予定と上映スケジュールを照らし合わせていました。
泣ける台詞とか素敵なシーンとかは、すでに散々他のブロガーさんやユーチューバーさんが紹介しているので、
本当に自分が思ったことだけ。
この映画を観た方みなさん仰いますが、途中から本当に草なぎ剛さん本人と凪沙さんの境目がわからなくなります。
そこが自分には一番刺さりました。
これは、草なぎ剛さんご自身なんだなぁと。草なぎ剛さんご自身の中にもともと凪沙さんという方がいたのだなぁと。
女性の格好をしている姿を怖いと思われることを恐れ、悩み、涙する凪沙さん。
トランスジェンダーだからこそ心ない言葉を人から浴びせられ、これまでもつらい思いをしてきていて、その度にこうやって一人で泣いて耐えていたのだなぁと思わせます。
でもこれはきっと、草なぎ剛さんご本人の経験なのだなと思いました。
芸能界にいて、きっと様々な つらい思いをし、耐え、そしてジャニーズを辞め、この映画にたどり着いた草なぎさん。
きっとこうして一人で泣いてパニックになりながら、苦しい時間をお一人で耐えてきた、そんな草なぎさんご自身の姿がそこにはありました。
それくらい、あれは実際に本当のパニックや恐怖、葛藤を味わったことのある人の演技だった。
あと、劇中ではとにかく人に対して優しい凪沙さん 。
トランスジェンダーだからこそ理不尽な思いをすることも何度もあるのですが、決して人に対して手を上げたり怒ったりしない。
むしろそうなってしまう仲間を常になだめる側の立場になるんですよね。
これも、本来の草なぎさんの人柄、優しさがそのまま凪沙さんに乗り移ったような、そんな自然な人間らしい演技でした。
泣けた。とにかく泣けた。
というか嗚咽した。
一つのドキュメンタリーを見させられたような、そんな映画でした。